2013-10-31 「切り出し歌」藤原隆方{さのみやはつれなかるべき春風に山田の氷うちとけねかし} つき始め、藤原隆方が詠まれた恋歌の断簡が鶴見大収蔵品から見つかりました。 「さのみやはつれなかるべき春風に山田の氷うちとけねかし」春風の解ける氷への心境を託し、相手に打ち解けてほしいと願うの意味。 藤原隆方(1014~78年)は、紫式部の夫の孫と伝えられています。 新古今和歌集にいったん収めながら編集過程で削除されたとみられる一首、拙きながら近いうちに墨書させて頂きたく思うこの頃です。 冨田珠花 書道教室 冨田珠花 |